【コラム】レイチェルの敗戦が招いた大打撃

イギリス、フランス、アメリカ…ワールドワイドな視点で競馬を見続ける筆者が、世界各国の競馬について、そして日本競馬と世界競馬との違いについて、大いに語る!  アメリカの女傑といわれる、レイチェルアレクサンドラ(牝4)と、ゼニヤッタ(牝6)の始動戦が先週末行われたのだが、名牝2頭の明暗はクッキリと分かれた。 まず、サンタマルガリータH(AW1800m)に臨んだゼニヤッタは、1馬身1/4差で快勝。9つ目のGI制覇をはたし、通算成績15戦15勝と連勝街道まっしぐらだ。 一方、ニューオリンズレディースS(ダ1700m)に挑んだ、昨年の年度代表馬レイチェルアレクサンドラは、3/4馬身差の2着。まさかの敗戦を喫した。アスムッセン調教師はレース後「仕上がり途上でも勝てると思ってたんだけど、60%の力しか出せず2着という結果になってしまった。彼女に汚点を残してしまい申し訳ない。次走に関しては未定だが、4月の後半までは使わないつもり」と、語っている。 この2頭は直接、4月9日に行われるアップルブロッサムHで対決する予定だった。「怒涛の追い込み」を見せるゼニヤッタと、「軽快に飛ばす」レイチェルの“世紀の対決”。しかし、この敗戦により実現は持ち越しとなってしまった。 実はこのレース、通常は50万ドルの賞金のレースなのだが“世紀の対決”が実現するとあって、その賞金にはスポンサーがつき500万ドルに跳ね上がっていた(10倍だ!)。しかしまた、このビッグボーナスまでもが白紙に…。さらに“世紀の対決”の放映を、ゴールデンタイムに予定していたテレビ局も、降りてしまった。南米最強の呼び声高いベネズエラのバンベラも、500万ドルが出ないのであれば、このレースを回避するという噂だ。 そこらの飲み屋でも「ゼニヤッタとレイチェルのどっちが強いか?」なんて議論で盛り上がっていたアメリカのファンたちも、これで一気にトーンダウン。まぁどちらかが引退してしまったわけではないので、5月、6月あたりにこの対決が実現すれば、またアメリカの競馬も盛り上がってくると思うのだが…。【関連情報】★週末は高井氏の「プロの勝負馬券」をチェック!★重賞のデータ予想、追い切り速報など充実のレース情報★重賞のデータ予想、追い切り速報など充実のレース情報★競馬関係者のブログが満載の「ブログ王国」★気になるあの馬の能力値は?「指数X」は枠順確定後に無料公開

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。